F1はもはやスポーツではない

カーレースといえばF1!みたいなイメージがありますよね。

しかし、F1レーサーとして実際に走ることができるのは、世界で20名のみです。1チームごとに2名登録されていて、チームが10個があるので、2×10で20名です。

テストドライバーといって、テストドライブする人…そのまんまだな…本番では走らないけどテストでは走る人、というのも別にいるんですけど。あとはドライバーの急病ややむを得ない事情などで席が空いたときに、そのシートに座るリザーブドライバーというのもいます。これはテストドライバーと兼ねてることが多いのかな?よく分かりませんが。この人たちはもちろんテストドライバーやリザーブドライバーを卒業して常任ドライバーとして走りたいと願っている人たちです。

とにかく、1シーズンで走れるのが、世界で20名のみということです。もしチームが資金難などで撤退すれば、もっと減るでしょう。こんなスポーツ、ありますか?ないでしょ!これはもうスポーツとは言えないのでは。とわたしは思っています。

あと、F1は、男女でカテゴリが分かれていません。例えばスキージャンプなら男子女子で分かれてるし、フィギュアでも男子女子で分かれてるけど、F1はそういうのありません。でも、2022年のF1ドライバー男女比は10:0で全員男性。ヤバすぎるだろ。なんでそんなことに?

それと、スポーツとは言えないだろ!と思う理由としては、マシンの性能差が挙げられます。

F1レーサーは、世界トップの20人です。この20人の能力というのは、かなり肉迫しているのです。もちろんスタート失敗しやすい人とかプレッシャーかかると人のマシンにぶつかっていく人とかいるけど。

で、予選はタイムトライアルなのですが、1〜4位までの順位の人たちの記録が、トップから1秒以内になるとかはザラです。コンマ以下の記録で争う世界なんです。もっと下位のチームになっても、そこまで何秒も離れてはいないのです。まあたまにヤバいチームもありますが。完走できないとかね。

えっ?性能差、ないじゃん。と思うかもしれません。けど、コンマ以下を争っているのに、そのコンマ以下の速さが、マシンによって決まるところが大きいんです。ここがなかなか、生身の人間にはひっくり返せないんです。速いチームは、コンマ以下がどうしても速いんです。

トップのチームのドライバーがミスすれば別だけど。少しブレーキングのタイミングがズレた、ラインどりが上手くいかなかった等。でも100%の実力を出し切ったとき、浮き彫りになるのはマシンの性能差なんです。

陸上選手に、パワーのある心臓、鍛え上げられた身体が必要なように。F1マシンには強靭なエンジン、会社が技術力を振り絞って作った車体が必要です。コンマ何秒を縮めるために、いくら金をかけられるのかという世界。

それは、乗ってる本人が鍛えられるものではないんですね。これはもはやスポーツとは言えないのではないかと、わたしは思っています。

しかもシートを獲得できるか否かも、めちゃくちゃお金が絡んでいる。もともとがお金持ちのドライバーが金をチームに持ってくれば、その分速いマシンが作れますから。極論、金でスピードは買える。もちろん実力が無くちゃ乗れないですけど。