もう映画が壊れているのでよくわからないジブリ

ジブリの「君たちはどう生きるか」観ました!

ネタバレがあるので気をつけてください〜

 

 

鳥に対する憎しみやばない?キモすぎる〜!!!

あと急にちいかわ?すみっこ?みたいなん出てきて笑っちゃった 何?幼児ウケ?この期に及んで??

あれワラワラっていうんだっけ?えっじゃあワラワラたくさんいるシーンは大草原…ってコト……!?

なんかあの〜わかる。あのおじーさんはあれは宮崎駿なんだろうなとか、バカな鳥は烏合の衆であり大衆を意味しているんだろうな、とか。

もう宮崎駿は創作的に寿命なんだよとか、お前らが作っていってくれや!とか。

あのドアはもしかしたらみんなの人生か、映画(作品)を表しているんじゃないかなとか。あそこのロビー、映画館みたいですよね。

でもそれ以外全然わからないというか、これAIが作った絵(しかも初期の方)みたいな映画じゃないですか??

なんかもう結構壊れてる……というか、人に伝えることをもはや超えてしまったというか、伝えることそのものに対して、気を遣わなくなったというか。そうしたら映画って壊れちゃうじゃないですか。映画に限らず、なんでもそうだと思うけど。

最後にあのおじいさんの石が爆発し、建物みたいなのが全部壊れていくけど、まさにあれじゃん。この映画。

これまでのジブリな感じ……そう、ジブリ感はめっちゃある。けど、あ、ここ千と千尋っぽいなとか、マーニーっぽいなとか(マーニーって宮崎駿じゃないんですっけ?)の「エッセンス」「感じ」がめちゃくちゃに混ざってる感じなんですよね。

ここは宮崎駿の頭の中??

あと、ホラーみが強い!お客さんの中にはもちろんお子さんもいたけど、最初から結構こわいよね。でも最初の方の映像はよかったな〜!!!

それと、眞人のお母さんのくだり?父親が母親そっくりの母の姉妹(妹だっけ?)と結婚するのって昔はよくあったのかもしれんけど、描き方キモすぎ!!!

なんか……ジブリは前からそうだけど、それ以外にもなんか……なんだろう?キモさが通奏低音のようにずっと這い回っている。

女の人の描き方、本当に無理だよ!

「女の人」がワンタイプしか出てこないから無理とか、そういうのじゃなくて色々出てくるけど、でもなんかその〜〜タイプ分け?みたいなの自体がかなり無理なんだよね。

「この人は結婚してる」「この人はおばさん」「これは婆」「この人は少女で、性愛の対象ではない」「この人はもう女だから、恋をしてもいい」みたいな。いや、無理〜

なんでだろうね?男性は「ジブリの男性のタイプ分けみたいなのが無理」と思うんじゃないかな?

「この人は乱暴な父さん」「お兄さん」みたいなテンプレートが三つくらいあって〜それがわざとらしくて。みたいな。でも女ほどじゃないな

これはわたしだけかもわかんないけど、性愛の感じもすごい気持ち悪めなんですよね。汚……

古いというか。

それと、今回は動きがCGっぽいなと思った。なんか日本ホラーみがあるし、びっくり表現も多いので、それが苦手な人はちょっといやかもしれないなと思いました。

これは、観たかったら観……ればいいんじゃないかな?なんかあんま観て欲しいとか思ってないんじゃないかな?と思うので。

放棄している感じがすごくあって。でもそれが、究極にのびのびとしているということでもあり、今回のプレスを一切しないというやり方にもそれが現れてる。

やっぱりわたしとしては、伝わんなくてもいいけど、伝えるという努力?外側への指向性?のようなものが感じられないと、2時間で何も受け取ることができなくてキツい……こういうのを安易な聴衆というんでしょうが。

宮崎駿は、創造する力はまだ残されてるけど、人へ伝えることはやめた、伝える力はもうない!みたいな感じ。でも、作ることと伝えることって、ある程度はつながってると思うんだけどな。

こんなこと言うと「ジブリの映画が高尚すぎて、全然ついていけなかったから拗ねてるんでしょ!」と思われるかもしれませんが、拗ねてます。

そりゃ拗ねるだろ。

 

この映画を観て、わたしが思うことは一つ。

早くミッションインポッシブルの新作が観たい。ハリウッドとトムクルーズたちが巨額の金をかけて、人の心に取り入ろう!伝えよう!わかってもらおう!心を刺激しよう!と熱心に心を砕いて苦労してくれた映画、早く観たい。

狂った艦長を突き落としたのは誰か

最近は帆船小説をよく読んでます。

この前読んだ「スペイン要塞を撃滅せよ」(ホーンブロワーシリーズ)が怖くて面白かったので記事を書きます。かなりネタバレがあるので、気をつけてください!

海洋冒険小説」という括りがあり、その中でも帆船を舞台にしたものが、帆船小説と呼ばれます。何十年が前に流行ったんだって。

小さい子向けのものでは「宝島」とかもそのくくりに入るらしいです。

わたし宝島も最近読んだんですけど、あれも怖くないですか!?ゾッとしたんですけど……

 

船っていうのは密室なんですよね。そこで殺人が起きても、反乱が飽きて犯罪者どもが船をハイジャックしてしまったとしても、助けが来ないわけです。少なくとも接岸するまでは。

宝島は少年の冒険!みたいな感じで紹介されているけど、普通にバンバン人死ぬし(初期のウォーキングデッドくらい死にます)残酷だし、これって子供向けなの!?と思ってしまいます。文体とか分かりやすさは子供向けだと思うけどね、起こってること自体はわりと凄いよ!!人当たり良いけど明らかに殺人を行ってきた人間を、そうと知らずに信頼して船に乗せてしまい、水夫たちもその人の仲間で……みたいな。怖っ

で、今回の「スペイン要塞を撃滅せよ」は、ホーンブロワーシリーズの二巻目(時系列順に並ばせると二個目ってことです。書かれた順番とは違うみたい)にあたる本です。宝島にもうっすらと感じられるサイコスリラー加減をもっと強くしたような感じの本になっています。

これはジャンルとしてはサスペンスに入るのではないかと思う。やっていることや、物語の主軸としては、スペインの要塞を攻めて陥落させるという流れがあるんだけど、前半の感じがまさしくサスペンスやミステリーなんですよ。

この本は、ホーンブロワーではなく、ブッシュという海尉の視点で語られます。ブッシュは後々、ホーンブロワーと一緒に冒険を共にしていくキャラクターなのですが、ここでは彼らの出会いが描かれます。

ブッシュは新しい艦に配属され、その艦を訪れるのですが、彼はその艦の甲板に足をつけ、艦の士官たちに触れてみてすぐに、その艦の異様さに気づきます。

その艦では、士官同士でおしゃべりをしようとしないのです。

真面目だからでしょうか?仕事に対して熱意があって、馴れ合いたくないから?仲が悪いから?……違います。

艦長が狂っているからです。

艦長の気がおかしくなっているのです。艦長は、疑心暗鬼に陥り、「士官たちが自分に対して反感を持っており、謀反を企てている」という妄想に取りつかれています。艦長は士官たちを厳しく罰します。無実の罪で。

精神状態が悪いということを"狂っている"と表現することの是非は置いておきますが…

みんな艦長のことをおかしいと思っている。でも、艦長は艦では神に近い権力を持っており、誰も絶対に意見ができません。反論や批判なんてもってのほか、士官同士で艦長のことを話そうもんなら、それを理由として「反乱を企てた」とされ、絞首刑が待っています。この時代のイギリス海軍では、上官に楯突くことがものすごい重罪なんですね。

絞首刑にされなかったとしても、反乱に関わったと艦長が海軍に報告すれば、その士官は社会的に死にます。

彼ら士官は海軍本部のおぼえがめでたくないと、昇進できず、閑職に追いやられるか、休職させられるからです。反乱事件に関わった、その船に乗っていた、という記録が残るだけでも、彼らのこれからの生活に大きな影響を及ぼします。そうなれば、海尉がみんな持っている、「いつか自分も艦長になる!」という夢は閉ざされてしまいます。

そんなわけでその艦には鬱々とした沈黙が蔓延しているわけです。艦長は水兵(平の兵士)には優しいんだけど、士官に対して異常に疑い深いんですね。

ブッシュはこの船にとっては新入りですが、シリーズの主人公であるホーンブロワーはこの病的な艦で二年も働いています。二年もこの閉ざされた狂気の艦の中で暮らしているわけです。この異常な状況下で、自分の意思で陸に降りられないなんて怖すぎる。

彼はブッシュに言います。「運が悪いどころではないと思いますよ」、と。このへんすごく良い感じに書かれてます。雰囲気がある〜!

士官のメンバーは、耐えきれなくなり、ついに、艦長を艦長職からおろすことはできないかと話し合うようになります。これは艦長が頭の中で想像していた「みんなが自分を批判し、謀議を行っている」という状況そのものです。

艦長が妄想に囚われていなければ、こんなことだって起きなかったはずで、艦長は自分の恐れる状況へと自分から突き進んでいったような形になりました。

この艦や、艦長がどうなったかというと。艦長は、士官たちの謀反の気配を嗅ぎつけ、彼らを捕まえようとします。が、そのとき艦長は、上の甲板から下の甲板へと、昇降口から真っ逆さまに落ちて、大怪我を負います。

え?

事故?

それともこれは……誰かがやったんじゃないのか?誰も見てないところで、誰かが艦長を突き落としたのでは?

ブッシュくんはというか、みんながそう思います。内心。

でも、誰がやったかは誰も見ていないのでわからないし、そもそも本当に事故かもしれません。この日は荒天で、艦の揺れが激しく、バタバタしてるところで転落事故があってもおかしくはありません。

怪しいのは艦長からいじめられていた士官候補生と、我らが主人公、ホーンブロワーです。

艦での会話は裁判で証拠となってしまうため、彼らは「もしかして誰かが殺そうとしたんじゃないか?」とか話し合えません。

でも……なんか…やっぱりホーンブロワーじゃない…??

まあでも、やっぱり事故だろう、ということでその場は落ち着きますし、海軍本部へもそう報告することになります。読者も、このシリーズを通しての主人公がまさか人を殺そうとするはずはない、と思い直します。

もちろん、大砲で向こうの艦を撃ったり、斬り込んでいって敵兵を殺したりはしていたけど、自国の人間を突き落とすなんて、しないはず!

他の巻はホーンブロワー視点で書かれているので、ホーンブロワーのことは、読者はよく知ってるんですよ。くよくよしてて、気難しくて神経が細いけど、大胆なところもある、いい奴です。

そう、彼は大胆なんですよ。

ここから艦長は重症の怪我とともに精神状態が悪化し、艦長を務められる健康状態ではないと判断され、この艦の副長が任務を引き継ぎます。話は本筋の、スペインの要塞を攻略する流れへと移っていきます。

ここからはブッシュ視点で、ホーンブロワーの有能さについての描写が続きます。ソツがなくて、用意周到でひらめきがあり、熱意がある。ブッシュはホーンブロワーと真逆の人間ですが、彼のことを認めていきます。すごくハートフル!

いやなんか…ちょっと描写がラブすぎてラブ〜❤️人間と人間のあらゆるラブ〜❤️になりますが、そんな「ホーンブロワーとブッシュ」を楽しみながらも、やっぱり読者的には、艦長殺人未遂事件のことが引っかかっています。

この艦にホーンブロワーは二年もいたということ、士官候補生がいじめられ、艦長に命を奪われるかもしれない事態になるのを彼は近くで見ていたこと。

そして、繰り返し描かれる、ホーンブロワーが大胆な手段に出ることを恐れず、やると決めたらやるという人間だということ。

………

 

やったんじゃね?

こんなに主人公のことを信用できないことってある?

で、結局どうなったかといいますと、分からずじまいなんです。読者にも。

ブッシュくんはホーンブロワーに何度か「艦長ってほんとに事故?」「君は何か知らないのか」「もしかして、君が?」と聞くんですが、ホーンブロワーは決して答えません。

もしかしたらいじめられていた士官候補生が艦長を突き落とし、ホーンブロワーはそれを知っていたけど黙っている、ということかもしれません。

その士官候補生は、まもなく別の艦へ配属され、そこで戦死。もう、誰も事件の真相は語らなくなってしまったのです。

 

怖!

これってほんとに海洋冒険小説か?

 

 

で、「狂った艦長」なんて表現がありますけど、艦長という職が並々ならぬ精神的負担を負わねばならないものなんだということが、これからホーンブロワーが出世して艦長になっていく過程で描かれていきます。

責任も大きいし、誰にも頼れない。何百人もの生死が一人の肩にかかっている。ぽつんと海の上にある艦は、誰の指示も仰げないが、いつでも海軍本部から見張られている。

この巻を読む限りでは、艦長のことが恐ろしいし、狂気のことも恐ろしいんだけど、この「狂った艦長」は異常だったわけでもなんでもなく。

なんなら、「狂っている」みたいな表現もよろしくなく。シリーズを読み進んでいけば、ああ、あの人は普通の人間だったために、壊れてしまったんだ、ということがわかります。艦長職が、精神に異常をきたした原因なんですよね。

あらゆる意味で卓越した、というか、ちょっともとから異常な人間でなければ、艦長なんてできないよ、ということが、わかっていくわけです。

 

たとえば、必要があるならば、自分の艦の艦長を突き落とすことができる人、とかね。

二次創作のネタになりそうな戦闘機小説を読む①

 

戦闘機、わからんすぎ!!!なにあれ!?

ということで、ちょこちょこ戦闘機の登場する小説を読んでみました。読んだってわかんないんですけど。

海軍飛行士の活躍する小説って、翻訳ものだったらたくさんあるかと思いきや、全然ない。なので空自を舞台とした小説ばっかになってしまいました。だいたい出てくるのはF15です。

ネタバレがあります。

 

マルス・ブルー』鳴海章

天才パイロットが悪天候の最中ホットスクランブルで空へ上がり、急激に高度を下げて行方不明に!しかし数年後、レーダーをかいくぐって空自の飛行士たちの前に立ち塞がったのは、明らかにこの天才パイロットだった!

武藤広義だったらタックネームは最初と最後の文字を音読みで「ブギ」、全然キザじゃないからキザになれよということで「ギザ(ギガギザを縮めた)」、「サミー」、諸橋だから「モロウ」という名付け方の飛行士たちが登場する中、

ひとりだけ「カゲロウ」というパイロットが登場します。この時点で嫌〜な予感がしたね。なんで一人だけカッコいいお名前なんですか?

カッコいいコールサインの飛行士、やばい人が多い。

この人も同じようなタックネームの付け方で、「景坂志朗」の最初と最後の音をとってカゲロウなんですけど。四十代、階級は在籍時に3佐、殉職したと見なされ、二階級上がって1佐。

「虫のかげろうになりたい。かげろうには喋るための口もなく、食べるための口もない。」

と語る彼。「それが戦闘機パイロットってことだ、それが理想だ」と言います。虫の蜉蝣って短命で、食べることをしないで一日限りでその生涯を終えるんだそうですね。

TGMでも「これからは無人機だ。食事もクソもしなきゃならん人間は用済みだ」みたいなことをケイン少将が言いますけど、それに繋がるものがある。

彼は普通に危険思想を持っており、「真剣(実弾)でやり合わなきゃどっちが強いかなんてわからないさ!」「ミサイルを撃ち落とすより発射台を先制攻撃しろ」みたいなことを平気で言います。

が、めちゃくちゃ天才。日本にもトップガンのような飛行教導隊というのがあるらしいのですが、そこでは訓練生は皆寄ってたかってボコボコにいじめられるというのに、彼を訓練するときだけは教官もウィングマンも後席に座った飛行士も、黙ってしまった。だれも文句をつけられなかった。という逸話の持ち主。

彼はF15に乗ったまま自衛隊を脱走するのですが、そのときはブギ(武藤)と一緒に飛んでいないときを狙うんですね。ブギはカゲロウにとって馴染みのウィングマンです。

カゲロウは、「ブギと自分は一緒に仕事をしてもう長いから、もしかしたらブギも危険を顧みず、積乱雲の下に急降下して自分のことを探しにくるかもしれない。違うやつならそこまでして俺を探さない。ウィングマンの死を厭う気持ちはお分かりですね」

とか言う。はあ????お前………ブギの気持ちを考えろ

コイツ本当に……本当にこういう奴なんですよ。いい加減にしろ

ブギとカゲロウとは同じ女性のことが好きだった(?)(なんか微妙なラインなんですけどね)っぽいんですが、「最初にプロポーズする権利を賭けて俺とブギとでドッグファイトだ!」とか言い出す。ハア?お前、なんだと思ってんの?人の人生を???相手が居ることなんだから、もうちょっとよく考えたら??

あとさ、やっぱずるいよ。ブギはお前に勝てないのよ。ブギがカゲロウとのドッグファイト中に、巨大なGにさらされて喘ぐことしかできないとき、カゲロウは無線で「楽しくなってきたなぁ!」みたいなことを抜かす。まだ喋る余裕がある。お前本当にムカつくよ。ブギの気持ちを考えろ。勝てるってわかってやってるんでしょ。

わかりやすい賭けの商品にされたその女性はカゲロウと結婚しますが、その人は「カゲロウはブギと私と、ずっと三人でいたかったんだと思う」とか言う。結局この三人はカゲロウが行っちまったばかりにずっとずっと囚われて、身動きできないまま何年も経っています。カゲロウの思惑通りだね。

なんかすごいBLだけど一体なんなんだろう

蜉蝣は地中で何年も過ごし、一日だけ飛んでそれで死ぬ。その通り、パイロットのカゲロウが北朝鮮からロシアへ移り、監禁されて何年も過ごして、それで……

というくだりがきつかったです。あとパイロットの体調不良描写はいやですね。TGM はそれがなかったからなぁ

カゲロウと最後に対決するのは、ブギです。きついです!これぞBLじゃん

レーダーをかいくぐって現れたF15を見たブギ、無線に流れ込んでくる弾けるようなカゲロウの笑い声を聞いたブギの気持ち……ちょっとは考えろよ!!!

 

逃亡した後、ロシアの高官を戦闘機に乗せて成層圏まで慎重に高度を上げ、宇宙旅行を楽しませてあげるカゲロウ……虫の蜉蝣に囲まれたブギが口の中に入った蜉蝣を吐き出すのに苦心しているとき、蜉蝣の群れの中で手を広げて自由に楽しそうに笑うカゲロウ……

いや全編を通してカゲロウの描写になった途端ロマンチックすぎるだろ。カゲロウは最大のフィクションなので、こんなことになってるんでしょうね。

 

もちろん小説なので脚色だらけでしょうが、真に迫って細かく書かれており、戦闘機の描写が二次創作のタネになりそうでした。おもしろかったです!

ドクター・ストレンジ〜マルチバースオブ死霊のはらわた〜

ドクター・ストレンジ/マルチバースオブマッドネス観ました!

以下ネタバレを含みます。死霊のはらわた観てなくてすみません。

 

 

・思わぬホラーに出くわす

わたしホラー無理なんですけど。MCUを観にきたんですが!?心の準備が!?

 

・楽譜にある音で戦うシーン

何これ!?これがやりたかっただけじゃん!!(こういうシーンが原作にあるのかもしれないですね)

ハリウッドの予算をバカスカ使ってこれやりた〜い❤️みたいなのが感じられて良い

 

・貞子じゃん

めっちゃ貞子じゃん。リングじゃん。と思ったシーンが二回くらいあった。怖かった

 

・ヤク中ムービー

ヤクがキマってるときに見る幻覚みたいな映画のシーンのことをヤク中ムービーって呼んでます。上質なヤク中ムービーだと思います

 

マルチバースをちゃんぽんするときの映像はさすが

すごくおもしろかった。芸術みたい

 

・ボン!ドゥン!みたいな音で脅かすのやめてほしい

これはホラーの手法なのよ。それも古典的なホラーなのよ

 

・一箇所あまりに怖すぎて無理でスクリーンを見ないで飲み物を見てた

あの水路?みたいなところ。ワンダが追ってきてて扉で塞いでるところ。怖すぎ!!!くるぞ……くるぞ…くる……キターーーーーーーーーー!!!!!!ギャーーー!!!!!!

 

・わたしはホラーではなくMCUを観にきたのだが!?!??

 

・ホラーは決して観ない。という客の口に「ホラホラMCUですよ〜アベンジャーズですよ〜ドクター・ストレンジですよ〜!」と言ってホラーを詰め込むのは虐待では?

わかるよ。この監督さんはホラーが好きで自分が良いと確信してるものの良さを伝えたいんだと思う。でもね。びっくりしたくない人をびっくりさせるのはダメよ。ものすごく嫌いな気持ちは変わらないわ。

 

・画角までホラー

しかもこれB級ホラーじゃない?ドラキュラ伯爵みたいなんだけど?(ドラキュラ観てないです)

 

・ドラマシリーズを観ていないとかなり厳しい

わたしは映画しか見ておらず、厳しいです。映画の描写が分かりにくいのか、それともわたしがドラマを観てないから理解できないのかが分かりません。分からなかったことが、分かった方が良いことなのか判別できないというノイズがすごいです。楽しみたい人は全部観たらいいと思います。

わたし的にドラマシリーズまで観る情熱がないので、あまりにドラマを観ないと楽しめないようならそれが原因でこの先フェードアウトすることはあると思います。まあでもそれでもいっか

 

・説明的

前半特に説明的で分かりにくい。前述の通りドラマシリーズを観てないから分かりにくいのかもしれませんが、そうじゃなくて言葉で説明しすぎることが悪いのかも。ドラマシリーズを観てない客への配慮が裏目に出てるかもしれない。もうそういう客は完全に切り捨てた方が良いと思う

 

・ワンダの描き方はちょっとなぁと思った

ワンダが男でもこう描くのか?女だからこう描いてるんじゃない?

 

・マント最推し

ずっとマントを推してきました。ストレンジ先生よりむしろマントを推してます。今回もチャーミングで善良、ストレンジに忠実で素敵でした。

あのマントは左右非対称の設計になっており、ストレンジ先生の片側の肩には完全に被るようになっていて、もう片方の肩には掛からないようになっている。ぜひチェックしてください。すごくかわいいですね。

ラストにはスカーフに化けているのも高ポイント

 

・三つ目の目もカンバーバッチさんの二重

めっちゃくっきりの二重だった

 

・ゾンビやりたいだけじゃん

ゾンビやりたいだけですよね!?!??それとも原作でこういうシーンがあってそれを取り入れているんですか!?絶対ゾンビやりたいだけじゃん!!!!

 

・ワンダが違う世界のヒーローたちを殺しまくる!!

殺し方がさぁ…ヒーロー映画にはあり得ない殺し方なのよ。キャップの格好した人(カーターさん?)の殺し方えぐいし声にスーパーパワーが込められてる人の殺し方も凄すぎるよ。こんなん愛も希望もヒーローもないよ。死霊のはらわただよ…

死霊のはらわた観てなくてすみません

 

 

映画として全体的な流れが面白いかというと微妙です!!楽しめました!!

ファンタスティックビーストと急な十二国記

ファンタビ3、急に十二国記みたいになってておもしろかったですね!

以下ネタバレを含みます。

 

 

・マジにデートから始まる

グリンデルバルドは本当にヨリを戻せると思って招きに応じたんかな?マジでそういう感じで来てたんもんな。何ショックそうな顔してるんだよ。普通に考えてなくないですか?この期に及んでダンブルドアがグリンデルバルドに賛同するとか考えづらくない?

ていうか久しく敵対してるのに招いたり招きに応じたりはするのね。さては結構な回数会ってたりする??お手紙出したのかな?かわいいですね…喫茶店燃やしたけど。

コーヒーを混ぜるダンブルドア、その顔がうっすら明るく照らされてグリンデルバルドが現れたことが分かるシーン、美しいよね。

 

・度々訪れる「二人の世界」モード

二人の世界モードはダンブルドアの常套手段というか、特に得意とする魔法なのかな。領域展開みたいな感じ?今回はグリンデルバルドとクリーデンスに対してやってたけど。ハリー相手にもこういうことしてなかったっけ。

 

・「愛」だけではなく「恋に落ちた」の明言はめっちゃ良い

愛だけだといろんな受け取り方があるしさ。でもまあチューくらいしとけよとは思ったけど

 

・「弟は愚かにも杖を構え、私もそうした。私の方がさらに愚かだった。ゲラートは笑い、アリアナの足音に気づかなかった」

ゲラートは、笑い……?!怖すぎる。何この人?何笑ってんの?

普通にこのエピソードだけでやばいというか、モラハラ?というか、そういう感じが全部出てるよ。あり得んでしょ。しかもニヤニヤ笑うんじゃなくて哄笑して高らかに笑ったということだよね?ヤバ 異常

例えば付き合ってる人が家出る出ないで兄弟間で揉めてるとこに居合わせてウケるわwつって笑うか?笑わんでしょ。笑ってるやつ絶対ヤバいしやめた方がいいのよ。

「家出る!」「はあ!?」「ゲラゲラwwwウケるんすけど」

って言ってたら何お前〜!?ってなってほんとに無理だよ。これでダンブルドアもグリンデルバルドのこと無理になったんじゃないの?

 

・ロジエール大変そう

グリンデルバルドが車から急〜に出て行ったりしてそこは本当に可愛かった、色んな意味で社会的にも許されざる悪役だけどああいうの可愛いと思う。でもロジエール大変そうだった。ああいうことばっかする人のについていくの大変だよね

 

ダンブルドアがすごく良い

ダンブルドアがよくわからんすぎてあまり良い印象がなかったんですけど、今回めっちゃ良いですね。2まではこんなに良いと思わなかったんだけどジュードロウがすごく良いです。純粋さ、善人なのがよく伝わるというか。なぜか鼻につかないのがすごいですね。

 

・愛の誓い…じゃない血の誓い

何あの萌えるアイテムは。手に鎖が巻きついて締め上げるやつエロかったけど大丈夫?吹き替え森川さんだったしな。あれは鎖が首にも這っている感じなんだろうか?グリンデルバルドが持っていたけど今はダンブルドアしか持ってないの?二つある訳じゃないってこと…?

なんで?二人で持たないと意味なくないですか。締め上げられるのがダンブルドアだけになっちゃうじゃないですか。え?最初からそういう不均衡な契約なの???

両方が攻撃を向け合うことはできないが、一方からは攻撃が、一方は守りの魔法が発せられたときには契約は破壊されるということ?

違うな。第三者を一方が攻撃し、一方が守ろうとしたことで血の誓いがバグって壊れたんかな。お互いを殺しあうことはできないけど、って感じかな。

裏切ろうと思案するだけでもダメという代物、すごいですね。

 

・突然の十二国記

天命が王を選ぶん!???!!!!??麒麟が!??

 

・アバーフォース「ずっと気にしてた」

気にしてるだけとか、想ってるだけじゃダメなのでダメですね…

 

・男女カップルが祝福され結ばれる中、雪の降る孤独な道をひとり帰っていくゲイつらすぎる

まじで悲しくなっちゃった……

この先誰からも愛されないぞ!って何?お前が悪いんだよゲラート

 

・ジョニデからマッツになった件について

まったく説明がなかったから、変身術というかすべてが仮の姿で、グリンデルバルドの固定の姿というのは無いんだよ〜みたいな感じなんでしょうか。

こんなん言っても仕方ないけどやっぱりジョニデで観たかった、というところもあったけれども。ジョニデ用のものをマッツがやったわけではなく、マッツ用の演出というか脚本になっていたんじゃないかな、と思うので、とてもマッツに似合っていてしっくり来てた!

ジョニデの意味不明な感じのエキセントリックさ?みたいなものがなく、シックでなおかつヤバ〜…みたいな政治家として立候補するならマッツだよなと思った

 

楽しめました、血の誓いは萌えアイテムだなと思いました。

血液とドロドロとわたし④

この記事の続きです。

健康診断及び血液検査の結果が戻ってきました。前の血液検査では悪玉コレステロールが147と、かなりの改善傾向が見られていました。

そして今回は……

 

160!!

 

…………。

増えてるじゃん。今回は、食事制限に耐えられないため、運動だけでどこまでコレステロールがコントロールできるかやってみよう!と思って日々を過ごしていました。

やっぱり食事制限が必要なんですか?絶対嫌なんですが……

わたしの身体はガリガリなため、これ以上痩せると死に瀕しますし、コレステロールに効くと言われる運動はすべて有酸素運動…痩せるための運動なのです。

痩せればいい⇆痩せたら死ぬ

という、サンホラの歌詞みたいな板挟み状態。

実際、もう7キロくらい増えれば体調が良くなるんじゃないかと感じます。でも人間の食べられる量というのは限られており、コレステロール値減少に効果があると言われるヘルシーな食事をしていると体重は増えませんよね。ずっとそのジレンマを抱えています。あと普通にメロンパンとかマックとか大好きだし単純に食事制限はイヤ。

 

Twitterで「フィットボクシング コレステロール」「リングフィット コレステロール」などと検索すると、コレステロール値に悩んでいてフィットボクシングに希望を託している人、実際にリングフィットでコレステロール値に改善が見られた人などのつぶやきを見ることができます。

コレステロール値に改善が見られた人のつぶやきを見るとモチベが上がりますが……その人たちってほとんど全員、体重増加や内臓脂肪などに悩んでいた人たちなんですよね……

それって要するに、太ってたからでしょ!?太ってたら血液異常出るわ!人間として当たり前でしょ!!単純に痩せたから正常値出たんでしょ!?1+1=2!2−1=1!!!当然じゃん!!そもそも太ってて血液正常値の人は特異体質なんだわ!!

と思ってしまうのはいけません。見ず知らずの、運動を楽しんで健康を目指している人に対して非常に失礼です。あとその人たちよりわたしの方がコレステロール値高いんだけど。

例えばわたしが体質により痩せているのに、「庭さんが貧血なのは痩せているからでしょ?太れば解決するってわかるのにどうして太らないの?」と言われたらめっちゃムカつくに決まってるでしょ。人には人の体質が、人には人の血液があり、目指すべきそれぞれの健康というものがあるのです。

そういうことを知った春でした。食事制限がイヤです。

100回目の日記

この(日)記は、お正月に日記帳を買えなかったことから始まりました。

それまでわたしは二次創作をしており、日記を書く暇さえありませんでした。

いやそれは全然嘘なんですけど。暇があって何か文章を打つなら二次創作した方がいいやん。みたいな感じがありました。しかし、最近は何も萌えるものがないので、暇を潰すためということで、日記を始めたんです。

100回続けて日記を書いてみての発見というのは、「意外に書くことあるな」ということでした。書くこと100個なんて、普通に考えてあるわけないですよね。けど、一日ひとつの日記を書くことなら、別にそんなに無理じゃないかな。という感じになります。書くこと100個は今は思いつかないけど、今日書く分のことは思いつく。みたいな。

同時に、「書きたくもないこと書いても仕方がないし、言いたいこともないのに口を開く意味はない」ということも再確認しました。これは前から思っていたことですが、「とにかく意見を出して」「自分はどう思っているか示して」と言われることが多くないですか。これって無意味ですよね。感想文とかでもそうだったけど、何も思ってないのに書く必要はないのです。

とにかく何か思っていないといけない、何か書かないといけない。何か示さないと発言できないから。自分がそこにいるということを示すには、何かを表現しなければならない、みたいなの、ほんと変ですよね。YESともNOとも思ってなくて何も考えてないのに、その件について何か表明しないといけないと思っているから何か言うみたいなの。

絵を描かないと画家じゃない、何か書かないと作家じゃない。何も書きたいものはないのに。何か考えないとただの葦。

何も言わないということで非難されることもありますが、何も考えてない、何も感じていないのに何かを言うことはすごく変だなと思います。何も感じなくて、何も考えなかったなら、それで終わりだし、それ以上は無いのです。そして誰もかもが何もかもに対して、何かを感じたり、何かを考えたりすることができるとは限りません。

 

去年も日記帳を買いましたが、二日間しか書きませんでした。ですがなぜかこの(日)記は100回続けることができたので、今後も何か書くことがあれば書いていきたいと思います。書かなくてもいいかなとか、書くこともないなと思ったらやめたいと思います。

ていうか早く次のジャンルが決まるといいよね、そしたら日記書く暇なんてなくなると思うからさ。