もう映画が壊れているのでよくわからないジブリ

ジブリの「君たちはどう生きるか」観ました!

ネタバレがあるので気をつけてください〜

 

 

鳥に対する憎しみやばない?キモすぎる〜!!!

あと急にちいかわ?すみっこ?みたいなん出てきて笑っちゃった 何?幼児ウケ?この期に及んで??

あれワラワラっていうんだっけ?えっじゃあワラワラたくさんいるシーンは大草原…ってコト……!?

なんかあの〜わかる。あのおじーさんはあれは宮崎駿なんだろうなとか、バカな鳥は烏合の衆であり大衆を意味しているんだろうな、とか。

もう宮崎駿は創作的に寿命なんだよとか、お前らが作っていってくれや!とか。

あのドアはもしかしたらみんなの人生か、映画(作品)を表しているんじゃないかなとか。あそこのロビー、映画館みたいですよね。

でもそれ以外全然わからないというか、これAIが作った絵(しかも初期の方)みたいな映画じゃないですか??

なんかもう結構壊れてる……というか、人に伝えることをもはや超えてしまったというか、伝えることそのものに対して、気を遣わなくなったというか。そうしたら映画って壊れちゃうじゃないですか。映画に限らず、なんでもそうだと思うけど。

最後にあのおじいさんの石が爆発し、建物みたいなのが全部壊れていくけど、まさにあれじゃん。この映画。

これまでのジブリな感じ……そう、ジブリ感はめっちゃある。けど、あ、ここ千と千尋っぽいなとか、マーニーっぽいなとか(マーニーって宮崎駿じゃないんですっけ?)の「エッセンス」「感じ」がめちゃくちゃに混ざってる感じなんですよね。

ここは宮崎駿の頭の中??

あと、ホラーみが強い!お客さんの中にはもちろんお子さんもいたけど、最初から結構こわいよね。でも最初の方の映像はよかったな〜!!!

それと、眞人のお母さんのくだり?父親が母親そっくりの母の姉妹(妹だっけ?)と結婚するのって昔はよくあったのかもしれんけど、描き方キモすぎ!!!

なんか……ジブリは前からそうだけど、それ以外にもなんか……なんだろう?キモさが通奏低音のようにずっと這い回っている。

女の人の描き方、本当に無理だよ!

「女の人」がワンタイプしか出てこないから無理とか、そういうのじゃなくて色々出てくるけど、でもなんかその〜〜タイプ分け?みたいなの自体がかなり無理なんだよね。

「この人は結婚してる」「この人はおばさん」「これは婆」「この人は少女で、性愛の対象ではない」「この人はもう女だから、恋をしてもいい」みたいな。いや、無理〜

なんでだろうね?男性は「ジブリの男性のタイプ分けみたいなのが無理」と思うんじゃないかな?

「この人は乱暴な父さん」「お兄さん」みたいなテンプレートが三つくらいあって〜それがわざとらしくて。みたいな。でも女ほどじゃないな

これはわたしだけかもわかんないけど、性愛の感じもすごい気持ち悪めなんですよね。汚……

古いというか。

それと、今回は動きがCGっぽいなと思った。なんか日本ホラーみがあるし、びっくり表現も多いので、それが苦手な人はちょっといやかもしれないなと思いました。

これは、観たかったら観……ればいいんじゃないかな?なんかあんま観て欲しいとか思ってないんじゃないかな?と思うので。

放棄している感じがすごくあって。でもそれが、究極にのびのびとしているということでもあり、今回のプレスを一切しないというやり方にもそれが現れてる。

やっぱりわたしとしては、伝わんなくてもいいけど、伝えるという努力?外側への指向性?のようなものが感じられないと、2時間で何も受け取ることができなくてキツい……こういうのを安易な聴衆というんでしょうが。

宮崎駿は、創造する力はまだ残されてるけど、人へ伝えることはやめた、伝える力はもうない!みたいな感じ。でも、作ることと伝えることって、ある程度はつながってると思うんだけどな。

こんなこと言うと「ジブリの映画が高尚すぎて、全然ついていけなかったから拗ねてるんでしょ!」と思われるかもしれませんが、拗ねてます。

そりゃ拗ねるだろ。

 

この映画を観て、わたしが思うことは一つ。

早くミッションインポッシブルの新作が観たい。ハリウッドとトムクルーズたちが巨額の金をかけて、人の心に取り入ろう!伝えよう!わかってもらおう!心を刺激しよう!と熱心に心を砕いて苦労してくれた映画、早く観たい。