デパートに行っても欲しい服がない

駅にある、大きなショッピングモール、デパートって楽しいですよね。買い物して、疲れたらお茶もできるし、昼ごはんや夜ごはんまで食べて帰れる。

けれども最近、困っているのです。それは、欲しい服がひとつもないこと。

欲しいバッグもひとつもない。靴もない。シャツもないしスカートやパンツもないんです。

オタク欲に続き物欲までもなくなったのか?……違います。わたしは欲しいものは無限にあるタイプです。

バッグならあれが欲しいな、靴ならああいうのが良いな、服はあんな感じのを買いたいな。ジュエリーはあれがいいし。そういうのは日常的にあります。しかし、買い物に行ってもそれが置いてないんですよ。まあそれは当たり前なんですけど。

ネットショップを見ることが増えたことの副作用かもしれません。ネットを見るうちに、欲しいものというのが固まってしまい、ふらっと立ち寄ったお店、特に駅併設のデパートでは何も欲しいものが見つからないのです。

ちなみに、服はないよ。冬服から変わって着る服もないし、必要なんだよ。でも、欲しいと思うものがないので、買えません。

ネットショップを見て通販することが多くなった副作用とはまた別に、服を見に行ってもなんか…質悪くね?と思ってしまうのです。

駅にあるルミネとかパルコとか、こういう感じだったっけ?もっとかわいい感じとか、しっかりした感じの服とか置いてなかったっけ。なんか最近、駅のデパートで並んでる服の質悪くありませんか?わたしがルミネとかパルコとかのターゲットから外れた?それとも単純に日本が貧しくなったから?

わたしが歳をとったのかもしれませんし、良く言えば目が肥えたとかそういうことかもしれません。わたしは若い頃バーミヤンに行くのが好きだったんだけど、この前行ったら「全然美味くねえ!!!」になってしまい楽しめませんでした。味が変わったという可能性は、チェーン店だから考えづらいとして、加齢により胃腸の機能が落ちて油に耐えられなくなったのかもしれない。楽しめるうちにもっとたくさん食べておくんだった。

けど、服に関してはそうじゃない気がするんだよなぁ。

明らかにデパートにある服の質が落ちているというか…値段も下がってる?かな?

ていうか値段じゃなくて……これなら買わなくていいよなみたいな…そんな感情になってくるんですよね。要らないな。みたいな。

じゃあネットを見て素敵だなと思う服を買ってればいいじゃない。ということになりますが、街を歩いたり駅を歩いたりして、用事の後とかに無計画に行って出会う洋服というものから得られるときめきがあるじゃないですか。

何も考えていないからこそ出会える、自分としては新しい方向性の服とか。例えば本屋みたいな感じ。求めてる本を検索して買うのではなく、陳列されているものから提案されて買ってみるみたいな。

そういうのが最近ほんと全然ない。歳をとったんだとしても、日本が貧しくなってきたんだとしても、ターゲットから外れたんだとしても、ちょっと寂しさがあります。