ラブ・イズ・ブラインド

会ったことのない男女を、お互いの顔を見せないままで対話させ、婚約にまで至らせるというビックリな番組があります。Love is blind 。

まあ婚約といっても正式なやつではなく、お付き合いしてください!みたいなやつだから大丈夫なんですけどね(大丈夫なのか?)嫌だったらやめるの。

ルックスに関係なく、本当に自分に合う相手、愛せると思える相手を中身で選ぼう。というのがこの番組の目指すところ、らしいです。

まず相手の姿が見えないよう、ポッドという部屋に入り、お互いの声だけを聞いて対話します。男女10〜15名ほどいるんだけど、そのポッドでは二人きりになり、相席居酒屋のようにどんどん相手を変えて試し、いいなと思った相手とは何回も、何時間も話します。何日もかけて相手選びをします。

そしてその顔を見ないままのデートの末、結婚してください!となるわけです。

えっ、なる??なるわけ??

まあ番組ですからね。ここで一組もカップルができなきゃ企画倒れ、先に進めなくなってしまいます。

で、とりあえず結婚してください!を経てから、初めて対面!となるわけです。あなたの顔こんなだったのね……

対面してから、予想通りの人だった!とか、予想より素敵だった、とか、予想通りではなかった!とか、人それぞれ思うところがある。それで、そのあと普通のデート、同棲へ進む。

デートというのは旅行だったりその中でのご飯だったりアクティビティだったりするんですが、そこで相手と合わなかったらどんどん別れていきます。

たしかに見た目とか顔が好みではないということで別れてる人もいると思う。けど、

これは実際にどこかへ出掛けてたことで相手が見えてきてしまったからではないか?と思うんです。

ポッドの中では相手が見えませんでした。でも相手の見た目が見えないということ以上に、相手の行動が見えないんです。

話す上では自分のことをよく見せることも、また悪く見せることもできると思うけど。会って一緒に何かをするというとき、真に相性というものが見えてきてしまうと思うんですね。

だから、「あんなに中身を気に入っていたのに、ルックスが気に入らなくて別れた!やっぱり見た目の呪縛から逃れられないんだ!」みたいなそういうことではないんじゃないか。

顔を見ずに中身だけを見て結ばれた相手と結婚までいけるのか?みたいな番組にしたかったのかもしれないけど、会ってから見えるのも、中身なんです。

思わぬところで面白さのある番組でした。