保護猫のハードル

生体販売ってよくないよねとか、そもそも保護を必要としてる猫ちゃんがいるのにわざわざ繁殖した猫ちゃんを飼わなくてもいいんじゃない?とか、

あるじゃないですか。わたしも保護猫ちゃんを探してたことがありました。

でも、保護猫のハードルってとても高いんですよね。

まず、基本的に単身者はNGだし、家族全員での面接が必要なところもあるし、年齢も主な希望者、代表者が六十歳を超えているとダメというところもあります。世帯主は誰で、家族みんなはどんな仕事をしていて、世帯年収はいくらかということも聞かれる場合があります。

猫を買うとしたらどうでしょうか。単身者でも猫を飼っている人はいくらでもいるし、六十歳以上だろうと猫を買えるし、家族全員でスケジュールを合わせて保護猫譲渡会に何回も出向く必要もありません。年収も聞かれません。

保護猫の基準は、厳しすぎるのでしょうか。

それとも、ペットとして売っている猫を買うときに、お金さえ用意すれば買えるということが間違っているのでしょうか。

保護猫の基準は、もしかして昔はもっと緩かったのではないかなと思います。保護すべき猫ちゃんが溢れてて、そんなに飼い主の基準を厳しくしていたら貰い手が見つからず、猫ちゃんが溢れてしまうので、どんどん猫を渡す他になかったのではないかと思うんです。

けど、今は野良猫も減ったし、野良猫がいても耳カット(去勢避妊済み)の地域猫であることが多いです。

だから、やっと、きちんとした審査をできるようになった。そういうことではないかなと推測しています。詳しくないので違ったらすみません。

無料か、買うことに比べれば安いお金で動物を手渡すということは、それだけ動物が虐待に遭うリスクがある。だから、厳密な審査をしてから受け渡す必要がある、ということです。

単身者は、猫を飼ってはいけないか。いけなくはないと思うけど、単身者ではない方が理想的かもしれません。

六十歳を超えていたら、新しい猫を飼えないか。飼えなくはないと思うけど、もっと若い人の方が猫ちゃんの一生を見守れる可能性が高いです。

家族全員のスケジュールを何日にも渡って合わせられなければ、猫を飼う資格はないか。ないことはないけど、家族が融通を利かせられる環境の方が、猫ちゃんの有事の際に柔軟に対応できるかもしれません。

 

保護猫ちゃんは、一生懐かない可能性すらあります。愛玩ではなく、保護をするということはそういうことなんだと思います。

愛玩するための子を探すのか、家族の一員になれる子を探すのか、そうではなく、猫を保護するのか。

保護猫のハードルを乗り越えられるのか。

このハードルを乗り越えられる人は、現状多くないと思いますし、わたしには無理そうです。