ほぼ久石譲

ホテルとか、歯医者とか、喫茶店とか、BGMがかかってるじゃないですか。

有名な曲のピアノアレンジ、ピアノ&フルートやピアノ&オーボエなどのアレンジもあるけれど、それだと百均みたいな雰囲気になるんです。

百均てなんであんなにピアノ&フルートとかピアノ&オーボエ、あるいはサックスのアレンジが好きなんだろうね。

だから、最近の喫茶店とかって「聞いたことがない、たぶんオリジナルの、でも何かに似てるような曲」が多くないですか??百均化を避けるために。

そもそもコード進行というのは無限にあるわけではなく、「耳に優しく、聞いていて心地よく、そして悲しげではないもの」はもう誰かの手垢がついてるもんなんですよね。

だから、何かの曲に似てるのは仕方ない。

けどね。

そのとき行ったホテルでは「ほぼ久石譲」が流れてたんですよ。

これ、久石譲のコード進行を丸パクリしたよな??というか、久石譲の特定のあの曲だよな???みたいな。

そのときの曲は千と千尋の「あの夏へ」という曲にとてもよく似ていました。ていうかコードがたぶん同じかな。

いや、まあ、久石譲さんもね。久石譲さんはいつも使うコード進行のようなものがあり、毎回とは言わないが多用するタイプなんだと思います。だから久石譲さんの曲は久石譲さんの曲とかなり似ているんです。

久石譲さんはジブリっぽいのだけじゃなくて現代音楽に片足突っ込んだようなのも出版してると思うんですけど、たぶん、「商用でウケるコード」みたいなのがあるんですよね。

そのホテルのロビーでは、

ん?久石…?久…違うか?いや久石……違う?いやいや久石譲??あの夏へ…?あの…??夏……かも??

ぐらいの曲がずっと流れていました。

久石譲さんをはじめ、著作権のある曲は使うと金を払わなければならないんですよね。たぶんBGMで使うのもダメだった気がします。特にジブリ系の曲はめちゃ厳しいんです。厳しいとか言うのも変だけど。

演奏もダメです。だから、ホテルのロビーで弾いてるピアニストさんもほぼ久石譲じゃね?みたいな曲を弾いてることがあります。

久石譲の楽譜の譜面を見て、ちょっとメロディを変えて、けどコード感を失わないぐらいのアレンジで、弾く。

これなら著作権的にはOK!

なのか……??

まじで微妙ですよね。コードについての著作権をネットで調べたこともあるんですけど、

「コード進行に著作権があると新しい曲が作れなくなるので、同じコードを使うことは著作権侵害ではない」とする見解が多いかなーって感じです。

 

「ほぼ久石譲」、探してみるとけっこう流れてます。どこまでギリギリを攻めるのか、聴いてるとすごい楽しいです。